ホームヘルパー(介護訪問員)とは、介護や介助が必要な人の手助けをする仕事です。仕事の中身は日常生活上の身体的な動作(立つ、歩く、食事、着替え、排泄などの介助)から家事(掃除、洗濯、炊事、買い物等)までに及ぶが、単に補助をしたり代行をするのではなく、介助される人の自立のために行うということを忘れてはならない。現在の日本社会は高齢化が進み、老老介護という言葉が生まれるほど高齢大国である。介護福祉分野の労働環境の悪化が叫ばれているが、それは介護福祉の仕事がそれだけ重要視されていることの表れでもある。政府も現状に対して改善を求める動きを始めており、ケアマネジャー、社会福祉士、ホームヘルパー等福祉分野の資格者の需要はますます高まっていくと見られています。ホームヘルパーの資格には1級から3級までがある。資格は研修を受講し修了することで取得できるが、2級と3級には受講資格が無いが、1級は2級修了者で一定の実務経験(研修期間が属する地方自治体により規定されている。普通は1年以上)が必要となる。また、3級の介護対象が「家事の援助のみ」と制限されるので、研修自体が開催されることが少ない。求人案内等でも「2級以上」と条件がついていることが多い。2級であれば身体介護、移動介助などホームヘルパーとして必要な介護が全てできるので、まずは2級を取得するのが一般的だ。なお、1級はサービス提供責任者としてヘルパー本来の技術に加えマネジメント能力を求められる、いわば管理職的な位置付けとなっている。

ホームヘルパー研修の概要


  ホームヘルパーの資格はその仕事内容から資格試験の合否で与えられるのではなく、研修を受講して修了することによって与えられます。研修時間は3級が50時間、2級が130時間、1級は230時間となっている。しかし、研修実施機関は公的機関から民間企業までさまざまであり、選択の幅がある。民間の養成機関には通信制講座もあり、時間に余裕が無い場合にも対応が可能だ。公的機関が実施するホームヘルパー養成研修の特徴は受講料が低く抑えられているところにある。中にはテキスト代のみ有料で受講料は無料、といった研修講座もあるようだ。反面、平日昼間の通学制が一般的であり、在職中、在学中に受講するのは時間的に難しい。なお、費用の安さから競争率も高く、抽選になることも多いようだ。2級の研修はおおむね1ヶ月間通学することになるが、講義の振り替え制度の有無などが実施機関により異なるので、よく確認しておきたい。公的機関といっても市区町村などの地方自治体から社会福祉協議会など実施機関は一つではないので、居住地の研修を事前によく調べておきたい。 一方で民間のホームヘルパー養成研修は時間や曜日の選択肢が幅広く、働きながらでも研修を受けることができる。費用はもちろん公的機関より高額だが、土日コース、夜間コースなどもあり、欠席した場合の振替制度も充実しているケースが多い。通信制はテキストに従って自宅で学習し、レポートを提出する形が多いが、実技研修は会場に赴く必要がある。

ホームヘルパー研修の内容

 ホームヘルパー2級の研修時間は130時間となっているが、その内訳は、講義が60時間、実技研修が40時間、実習が30時間となっている。まず講義ではホームヘルパーが介護の現場で仕事をする上で最低限必要な基礎的な知識から、制度やサービス内容までを学習します。次に実技研修では、身体的介助に関する具体的な方法をロールプレイング式で技能を修得します。実際に介護の現場で使用されている用具や器具に触れることができるため、その後の実習や実際にホームヘルパーとして働く際の予行演習として、積極的に参加することが重要です。また、報告書やレポートの作成等、実践的な文書作成も行います。最後の実習は現場での研修となります。原則的に老人保健施設、福祉施設(デイサービス等)で3日間、訪問介護で1日間の4日間で実習を行いレポートを提出します。実習はそれまでのように講師の指示ではなく、施設の担当者や実際のホームヘルパーの指示で働く「実戦」です。介護を行うのは実際の利用者であり、介護のナマの現場に触れる重要な体験です。ホームヘルパーは他の資格と異なり、研修を受講すれば取得できますが、ホームヘルパーとして働くには介護対象者との身体的接触、コミュニケーションなどが必要とされる難しい職業です。「介護福祉分野の一端を担い社会に貢献する」という強い心構えで研修に臨むことが重要です。モバイル版ホームヘルパー情報はこちら