看護師(旧来の看護婦と看護士)は医療の世界で重要な役割を担っている。以前は「看護婦」という名称のとおり女性の職業とされてきたが、年々男性が占める割合も増加してきており看護士という名称で一般化してきた。男女雇用機会均等法等との兼ね合いもあり、現在では看護師と改められたが、依然として看護婦、看護士という名称も非公式な場では使用され続けている。看護師になるには最低3年間の専門教育を高校、専門学校、短大、大学で受け、卒業後(あるいは卒業見込み)で国家試験の受験資格を取得し、試験に合格する必要がある(卒業見込みの場合は合格しても卒業できなければ失格となる)。また、准看護師という資格もあり、こちらは2年間の専門教育を受けた後知事試験を合格することにより資格を取ることができる。准看護師となってから働きながらでも養成機関おいて学習することにより正式な看護師(准看護師に対して正看護師と呼称する場合がある)への受験資格をえることもできるので、経済的に余裕の無い場合等には有効な選択肢である。近年ではフィリピンとの協定で外国人の看護師を受け入れるということがニュースとなったが、医療機関における看護師不足は依然として深刻な問題であり、就職・転職市場においては稀有な売り手市場となっている。高齢化社会である日本においては、医療機関のみならず老人福祉施設等においても看護師の需要は増加している。医療事務や介護福祉士などとは異なり、業務独占資格の為、一生働くことができる資格であるといえる。

看護師養成教育機関への入学

看護師の国家試験の合格率は例年90パーセント前後で、新卒(看護学校等を卒業見込みで受験した者)受験の場合はほぼ同じ割合だが、既卒受験者の合格率は50パーセント前後となっている。看護師国家試験では合格する人は簡単に合格するが、不合格の人はいつまで経っても合格できないという傾向があるようだ。したがって、指定教育機関での看護教育で真剣に勉強をしていれば一発勝負である国家試験を恐れる必要は無い。看護師になるためのハードルは国家試験ではなく、指定教育機関への入学にある。看護学校、看護短期大学、看護大学に入学するには高校卒業後に受験をする形になりますが、平均的な競争率は約5倍で、学校によっては更に高い競争率となるところもあります。試験は推薦試験と一般試験があり、推薦試験は成績が優秀である場合に学校が推薦するもので、1校に限り受験することができる。論文と面接試験がある場合が多い。一般試験は推薦試験の合格発表後に実施され、学校により試験範囲、試験科目はそれぞれ異なるので、webサイトや受験案内等で十分に確認しておく必要がある。基本的に高等学校での基礎的な学力が必要な他、論文・面接試験を行う学校も多く、学力だけではなく看護師として働くことができるかということが問われるのが特徴だ。最近では高度な医療が求められることから、看護短大が4年制の看護大学に移行することも多く、それに伴い看護師養成学校への入学はますます難関となっていく傾向にある。

准看護師から看護師を目指す

看護師養成学校への入学が難関となっていく一方で、まずは准看護師資格を取得してからから看護師を目指す道もある。准看護師養成学校は最低2年間の学習が必要であるが、夜間や定時制もあり、高等学校を卒業していない人、現在就業中の人などにとっては働きながらでも就学することができ、無理なく資格取得を目指すことができる。准看護師の知事試験も合格率は90パーセント程度なので門戸は広く、看護師よりも資格取得の難易度は低いといえます。准看護師となると看護師とほぼ同一の業務を行うことができるので、医療機関への就職は極めて有利になります(給与面等待遇が看護師よりも低い場合もあるが)。准看護師として働きながら更に2年制の看護師養成機関へ進学し、看護師国家試験の受験資格を得ることもできる。しかし、医療の高度化により看護師の質を高める動きの中で、准看護師資格については廃止の方向で議論が行われている。実際、准看護師の養成学校は減少していく傾向にあるが、依然として受験者も多く需要は高い。准看護師の業務範囲を限定する(正看護師との差別化を図る)等の解決策も提案されているが、数年は現行の准看護師制度は存続されると考えてもよいだろう。4年制の看護大学等では専門性資格の取得のための勉強も行われ、専門性を追求するならば正看護師を、早く看護業務に就きたいならば准看護師を選択するという選択肢は確保されるべきだ。
モバイル版看護師・准看護師情報