ソムリエとはワインの専門家です。ソムリエといえば、高級レストランでナイフ(ソムリエナイフ)を使ってワインを開けて提供するイメージが一般的だと思います。しかし、ソムリエという職業自体は資格が無くても自由に行うことができますし、またソムリエ資格を持っていなくてもソムリエと名乗ることが可能です。ソムリエ資格はフランスでは国家資格であり権威も高いのですが、日本では社団法人日本ソムリエ協会が認定する民間資格にすぎません(野菜ソムリエ等と一緒です)。但し、レストランやホテルでソムリエの求人を行う際はソムリエ資格取得者を採用条件としていることも多く、事実上ソムリエと名乗る以上は資格を持っているべきでしょう。一般的にもソムリエ、イコール資格取得者と認知されています。日本ソムリエ協会が実施するソムリエの呼称資格認定試験の受験資格は、5年以上のアルコール飲料を提供するサービス業の実務経験があり現在も従事していること、あるいは、3年以上日本ソムリエ協会の正会員であり、現在アルコール飲料を提供するサービス業に従事していることとなっています。実務経験を具体的にいうとレストラン、バー、居酒屋などで働いていても条件に該当しソムリエの受験資格は得られることになります。ちょっと変わったところではフライトアテンダント(旧スチュワーデス)も機内サービスでアルコール飲料を提供するため、5年以上の経験があれば受験資格を得ることができ、実際にソムリエの認定試験の受験者に占める割合も増加しています。

ソムリエの受験資格を最短取得

将来の進路としてソムリエを目指す、またはソムリエの資格を取得してワインに関する職業に就きたい場合は、学生の頃からアルバイトなどで実務経験を積んでおくことが条件になる。但し、アルバイトの場合は正社員と同様の勤務体系、週30時間以上(月120時間以上)勤務していることが必要で、給与明細、又は従事証明書を提出することになります。平日のみの勤務とすると一日6時間以上働くこととなり、学業とアルバイトとソムリエ試験の勉強を平行して行うのはやや厳しいといえるでしょう。しかし試験自体は合格率50パーセント程度と、1年間まじめに勉強すれば合格は可能なので、学生時代は経験年数を重ねることと実務(実技)を覚える場と割り切り、卒業後飲食業界に就職して一年間で試験対策をするというのが働きながらソムリエ資格を取得する最短コースの一つです。とにかく早くソムリエ資格を取得したい場合には日本ソムリエ協会の正会員になるという裏技(?)があります。正会員になるには、アルコール飲料を提供するサービス業に従事している、あるいは経験がある、または協会の目的に賛同する者という条件がありますが、ようするに誰でもお金さえあれば(あとは協会の目的に賛同する意思があれば)入会できるわけです。正会員としての期間と実務経験が3年間あればソムリエの受験資格として認められます。入会金10,000円、年会費が15,000円がかかりますが、受験料が一部免除となるなど特典もあるので検討する価値はあります。

ソムリエの試験情報

ソムリエの認定試験は例年8月から9月に実施されます。一次試験が8月の下旬、二次試験が9月の下旬となっています一次試験は筆記試験、二次試験は口答試験、利き酒、サービス実技となっています。一次試験の合格者だけが二次試験を受験することができますが、一次試験の合格は翌年に限って有効で、一回目に二次試験に不合格となっても翌年に限り一次試験は免除されます。試験の合格率は例年50パーセント程度ですが、一次試験の範囲は広く、二次試験は試験範囲を事前公表しない為、十分な知識と実技を習得しておく必要があります。試験制度は平成18年度より大幅に改正され、一次試験には従来任意参加であった講習会が含まれることになりました。一次試験からの受験料はソムリエ協会会員が16,500円、非会員が24,500円となっていますが、これは筆記試験の過去問題が収録された教本(又はCD)が含まれた金額です。二次試験に合格するとソムリエとして認定登録することができます。認定登録料の20,000円を支払い手続きをするとソムリエの証としてブドウをかたどったバッジが与えられます。レストラン等のソムリエはこのバッジを制服につけていることも多く憧れの的となっています。また、上位資格にはシニアソムリエという資格があります。受験資格はソムリエ資格取得後3年以上かつ実務経験10年以上となっていますが、ソムリエの資格を取得したらステップアップを目指して次の目標とする人が多く、より一層のステータスを手に入れることができます。